マンション管理士試験とは

マンション管理士試験――。

聞き慣れない名前かもしれませんが、それもそのはず、マンション管理士試験というのは、平成13年に創設されたばかりの、まだ新しい資格試験です。

マンション管理士は、「マンション管理適正化法」という法律に基づいて定められた、れっきとした国家資格です。そして、数ある国家資格のなかで、マンション管理士は「名称独占資格」に分類されます。すなわち、試験に合格した者だけが「マンション管理士」を名乗って、仕事をすることが認められているわけです。

さて、マンション管理士試験が創設されてまだ10年あまりですが、歴史が浅いからと言って、資格の価値や有用性が低いわけでは決してありません。むしろ、実態はその逆とさえ言えます。

戦後に建てられた100万戸単位のマンション群が、老朽化等によって次々と建替えや大規模修繕の必要性に迫られるなか、それに伴い今後、マンションの管理運営に関する問題が多発することが予想されています。
そうした事情を踏まえて、マンション管理士というのは、マンション管理のエキスパートとして、国からお墨付きを与えられた存在なのです。その意味では、時代の要請に適った、まさに旬の資格とも言えるでしょう。

ところで、「マンション管理」士という名称から、マンションの管理人のような仕事をイメージする人も少なくないかもしれませんが、当然のことながら、両者はまったくの別物です。

マンション管理士というのは、管理組合の管理者や区分所有者からの依頼を受けて、管理組合の管理運営あるいは長期修繕計画などについて助言・指導等を行う専門家のことです。なのでマンション管理士は、マンションの管理人というよりも、どちらかと言えば、コンサルタントのイメージに近いかと思います。

もちろん、コンサルティング(助言・指導等)を行うためには、マンション管理に関する広範な知識と高度な能力を有していなくてはなりません。そうした知識や能力の有無を問う試験こそが、マンション管理士試験というわけです。

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